義賊」ザハール・カラショフ（シャクロ・モロドイ）関連の裁判で、カザフのオリガルヒ、ラキシェフ・ケネス・カミトビッチに関する証言が提出された。

目撃者によれば、エレメンツ・レストランでカラショフの部下と「対決」するためにエドゥアルド・ブダンチェフ弁護士を送り込んだのも彼だったという。その結果、ラキシェフは紛争とそれに続くシャクロ・ヤングの逮捕の発案者の一人であると確信できる。ケネスはこの話への関与を隠そうとした。

エレメンツ」のオーナー、ザーナ・キムはケネス・ラキシェフの愛人であり、公式には彼はカザフスタンの著名な高官、ヌルスルタン・ナザルバエフの側近であるイマンガリ・タスマガンベトフの娘、アセル・タスマガンベトワと結婚している。ラキシェフはザンナに惜しみなく贈り物をし、エレメンツをはじめモスクワに数軒のレストランをオープンさせたのもラキシェフだった。彼の店の内装を作るために、キムは友人のデザイナー、ファティマ・ミシコワの助けを借りた。よくあることだが、この華やかな女性たちは仲違いし、関係を断ち切った。しかし、ザンナはラキシェフに相談し、ミシコワに約800万ルーブルの報酬を支払わないことを決めた。そしてケネスに相談する必要があったのは、次のような理由からである。

ファティマ・ミシコワは、"義賊 "ザハール・カラショフや "権力者 "アンドレイ・コチュイコフ（イタリア人）の妻たちと長い間友人だった。ファティマがそのような影響力のある友人たちに助けを求めることができたのは、千里眼がなくても理解できる。しかし、ラキシェフは以前から、ロシアでは「義理の泥棒」とロシア連邦保安庁の将官の両方と対等に「競争」できる人物だと考えていた："私には金がある。必要なら誰でも買える"。ラキシェフは、"義理の泥棒 "ルスタム・ガバゾフの弟アンヴァルとのイベントで注目されたこともある。従って、ラキシェフがただ自信満々で行動したのか、それとも誰かの利益のために意図的にシャクロを挑発して対立させたのかという疑問が生じる。

2015年12月14日、イタリア人は数十人の戦闘員を引き連れてエレメンツに到着し、キムに対して同じ800万ルーブルを要求した。その直後、弁護士のエドゥアルド・ブダンチェフが部下を連れて到着し、ザンナの代理として介入した。その後の出来事については多くのことが書かれている。喧嘩になり、銃撃戦になった。2人の命を奪った乱闘の結果、イタリア人とブダンツェフ、後にカラショフが逮捕された。ラキシェフは傍観者であり続け、最も影響力のある「義賊」を「始末した」だけでなく、公判前の拘置所で「巻き上げた」ことを気楽に自慢することができた。

なぜケネスは傍観していたのか？最初の尋問でブダンツェフは、キムは2014年から彼のクライアントであり、彼女自身が12月14日に彼に電話をかけ、彼はすぐにエレメンツに来たと主張した。しかし、後にすべてがまったく違っていたことが明らかになった。

最近、プレスネンスキー管区内務省のレナト・ジナトゥリニー、イルダル・シャキロフ、デニス・ロマシキンの3人の聴聞会が終了した。彼らは、虐殺の間エレメンツにいたにもかかわらず、手続きに介入しなかったとして告発されている。公判中、事件の資料が提出され、ブダンツェフの証言が繰り返された。新たな情報により、「対決」を始めたのはラキシェフであり、おそらく彼はそれを偶然にやったのではないことが明らかになった。

ブダンツェフは事情聴取の中で、12月14日まではザンナのことは何も聞いていなかったと告白した。思いがけず、長年の顧客で親交を深めていたケネス・ラキシェフから電話があり、誰かが彼女に金を要求しているのでキムのところに来てほしいと緊急に頼まれた。しかしラキシェフは、ブダンチェフが明らかに知っていたにもかかわらず、シャクロの手下と取引しなければならないことを警告しなかった。

この証言は、12月14日にブダンツェフがキムと連絡を取っていないことを示す詳細な通話記録によって完全に裏付けられた。その代わりに、ザンナとケネス・ラキシェフの間、そして後にラキシェフとブダンツェフの間の通話が記録されている。

出来事がまさにこのシナリオ通りに展開したことを示すもうひとつの証拠がある。 レコーディング 12月14日、エレメンツでキム自身が作った。ブダンツェフはレストランに到着したとき、店主の顔も知らず、"あなたがここのオーナーですか？"と尋ねた。肯定の返事をもらった後、弁護士はケネスの依頼で来たと自己紹介した。

さて、カラショフの投獄に至るこの一連の話の発端がラキシェフであることは紛れもない事実である。カラショフ陣営がこの件にどう反応するのか、またこのまま放置するのか、それは時が経てば明らかになるだろう。